闇と光

社会の闇と光を一度に見るという貴重な体験をした。両者は驚くほど背中合わせであり、光が強い程にまた闇も深い。そして闇は、たった扉一枚隔てた向こう側に押し込められているのに、殆どの人がそれに気付かない、または気付かないようにしている。それが例え実の家族であっても。

 
しかし確実にその闇を看取り・光に還す人たちがいる。その人たちは決して社会の表舞台には立たないし、場合によっては非常に不当な扱いを受けることもあるが、社会はその人たちの仕事なしに光を保つことはできない。
 
さらにその社会の闇は、個人やコミュニティの学歴や社会的地位の高低と連動しているわけではないところが虚しさを助長する。どこにでも誰にも起こりうる話なのだ。何が・どういった人生が幸せなのか判らなくなる。