朴葵姫さんのリサイタル

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先日は、パンフレットのデザインでお手伝いさせていただいた、朴葵姫さんのリサイタルに伺ってきました。実は、クラシックギターはApple Musicなどでは頻繁に聴くものの一人の方のリサイタルを丸々一本ホールで聴いたのは初めてでした。

何よりもまず、朴さんのずば抜けている音楽への感覚に感銘を受けたと同時に、ギターという楽器が、あぁも音色のキャラクターを瞬時に万華鏡の様に変えられることに衝撃を受けました。朴さんの演奏をCDでは聴いてたけど、録音では全く伝わらない部分があるのだなぁと改めて感じ入った次第。
楽器と指からその場の空気を経て耳に響いてくる音の硬度や粘度や弱音などは、スピーカーでの再現は無理なのですね。

そして何よりも、その音色の変化の方向が、良い意味で予想を裏切られ続けるのでどんどん惹き込まれてしまう。まるで椎名林檎さんの歌を聴いている様〜フレーズ毎に、声の年齢まで変化する歌の力がそこにありました。アンコールのヴィラ・ロボスに至っては、人の一生が、全ての時間が溶け合っているような、まさにサウタージの世界。

ものすごいものを聴いた。