産みの苦しみ

otoshimono2006-05-07

外囿祥一郎さんのレコーディングにお邪魔してきました。っても本当にジャマしに行ったわけでなく、いくつか用事もあったので。今回の陣中見舞いは塩大福にしました。
前回(ってもまだ発売されてませんが)の「THE REAL EUPHONIUM」のときは割と快調に録音が進んでいたみたいですが(でもあまりにも飛ばしすぎて、その後1ヶ月後遺症が残ったヨ、と笑っておられた)、今回は結構難産だったみたい。選曲がヘヴィなのと過去に何度も演奏してきた曲だけに逆にディティールが気になってたみたいでした。まずはエンジニアの松田さんの腕を見込んで第一編集版を待つ、といった感じです。
レコーディングってのはプレイヤーとエンジニア(もちろんディレクターやスーパーバイザーが入る場合もあります)が協力しながら進めていくものです。
レコーディングは、曲をいくつかのシーケンスに区切って進めていきます。テイクをいくつかとって、良い素材を組み合わせたり、バランスを調整したりします。ライブとは違い、再生されて何度も聴かれる種類の音楽なので細かい部分まで気を使うのです。
新人のアイドルなど、歌唱力に自信のない素材の場合は何度もとったテイクの部分から「ましな」ものを取り出してつなぎ合わせていくのですが、外囿さんのような優秀なプレイヤーの場合は、沢山の良い素材の中から通して聴いたときに音楽的に素晴らしくなるものを採用してしていく事になります。
エンジニアさんは、録音上の指示をプレイヤーに的確に与えて行きます。スコアリーディングは勿論の事、ピッチからテンポ感まで高いレベルでプレイヤーと対話ができるスゴい人たちです。ボクが尊敬する職業のひとつです。

レコーディングは20時過ぎ、なんとか終了! 
外囿さんもピアノの藤原さんもヘトヘトだったけど、やっぱり仕事をやり遂げた後のカオは晴れやかでしたよ。
写真は録音した曲(何かはヒミツ!)。ピアノもモノスゴい譜面だよ。