サマーコンサートにて

otoshimono2007-07-16

注:本日の内容には「身内としての愛情」から少し辛口めいた表現が含まれる可能性があります。

母校ネタが続くが、今日は出身大学の吹奏楽部のサマーコンサートを聴きに戸田市文化会館へ。今回も印刷物のデザイン周りを担当させていただいた*1
数カ月前にデザイン要素を渡されたときは正直、演奏曲目を見る限りでは相当ツマラナイ内容に思えたのだが、本日、実際蓋を開けてみると演出の各所に趣向が凝らされており、公演一本としては見飽きることなく愉しめた。
特に男の子と女の子による、「アメリカのテレビドラマの吹き替え」調で進められる後半の司会進行はウィットに富み、その話芸に唸らされた。ボクはこの演奏会にかれこれ18年も携わっているが、トークがここまで秀逸な公演を見たことがない。彼等の才能と努力に惜しみない称賛を贈りたい。
一方で課題も残る。個人の平均演奏技量が決して高いとは言えないこのバンドにおいて、アンサンブル力と練習量の不足がどうしても目立ってしまう。常任指揮の小峰くんや学生指揮の棒の力でどうにか無理矢理まとめているものの、音色の乱れと聴かせどころのポイントが本番ではズレてしまう点は、やはり個々の日々の地道な練習でしか是正することはできない。8月には大事な大会も控えているという事なので、追い込みに期待したい。
また、大会には出場しない学生は、今こそ基礎を一から叩き込むチャンスだ。トレーナーの方々の師事を仰ぎ、決して我流でないトレーニングを積んでほしい。基礎がぶれなければ、後々何でもできる。基礎がなければ得意なことしか出来なくなるし、将来の技量の衰えも早い。過去には全くの音楽初心者でサックスを始めた者が、大学3年の終わりにはアンサンブルコンテストの全国大会に出場したという例もある。
何にしろ、夏は大事だ。学生時代の想いを一手に引き受ける季節だ。
カラダが焦げるほど練習を、そして恋をしろ!
それが「良い音楽」への近道なのだ。

*1:今回も概ね好評ということで、ありがとうございました。冬も楽しいものを作りましょうね。