練習風景

明日本番の市民合同バンドの練習。今日は街のはずれにある、のどかな公民館で最後の練習。練習室の大きな窓から、冬支度をした田んぼの向こうにこれまた大きなお寺さんが見える。天気もよくのどかだ。その窓のフチに絵本を置いて、女の子二人が仲良く読んでいる。バンドの方へ目を向けるとまた大人に混ざってトランペットを吹く男の子もいる・・・
社会人で運勢される吹奏楽団の練習会場で子供を見かける機会が増えた。それは親が練習に子供を連れて来て遊ばせている場合もあれば、その子供自体が楽団の練習に参加する、というケースもある。いずれにしても、子供の頃から大人が演奏活動している場にいられるというのは良いことだ、と思う。
子供ばかりを集めて音楽を始めるとどうしても「教育」になってしまう。ピアノなどの習い事だって半ば親から強制的に通わされるものなので、最初は受け身だ。まず、教育の現場以外のところで音楽が溢れた環境で育っていれば、音楽に対する気構えた抵抗感みたいなものはなくなるはずだ。それに遊び場に生の音楽が流れているなんて、ちょっと贅沢な空間だ。
次第に夕暮れてきた。陽がまぶしくて引いたカーテンがほんのり赤く染まっている。さっき絵本を読んでいた小さい方の女の子が、パパである指揮者の傍らにあるベビーカーに結わえられてスンスン泣いている。どうしたの?
これから通し練習をして今日はおしまい*1。明日はよろしく。

*1:ボクらはこのあとみっちりSFCの練習だけどね