ととろ先輩

ボクの大学時代に、風貌が(というよりニマッと笑ったときの表情が)似ているので《ととろ》ってあだ名が付いていた先輩がいたんですね。一緒にブラスアンサンブルやったり、演劇の大道具のバイトしたり、大学に人より多く通ってみたり、そりゃぁもう楽しく過ごした一番仲のいい先輩だったんです。が、彼、実は愛媛の元大企業グループの御曹司で(学生の頃は全く知らなかったの。よくエンストする車乗ってたし。二人でみみっちい食事したりしてたし。)、今は愛媛の観光グループの事実上のオーナーさんなんです。
先日、親しくさせていただいている某吹奏楽団さんが吹奏楽コンクールで全国大会に抜けまして、四国出身のボクに色々情報を教えてほしいと打診があったのです。というのは今年の全日本吹奏楽コンクールの大学・一般の部は松山で開催されるんです。
宿泊先もお悩みのようだったので、早速《ととろ先輩》に連絡しまして、先輩のところのホテルに80名の空きと練習できる環境があるか聞いてみたんですね。そしたら「すでに吹奏楽団の宿泊が2団体ほど決まっているけど『余裕です』」との力強い返事が。で、その楽団さんにホクホクと報告したら「同じ指揮者が振っている楽団も全国大会に抜けたら、そこもお願いできるだろうか」というさらにハードルの高い要求が。
うひゃ〜っと思って、ととろ先輩に連絡したら「大丈夫、何とかしましょう!」とさらに頼もしいお答えが。彼はボクたちの大学の吹奏楽部が初めて全国大会に抜けたときのメンバーですから、何が必要とされているのかもキチンと心得ています。急にお願いした2団体にも実に痒いところに手が届く提案をしていただけました。
という訳で、コンクール期間のととろ先輩のホテルは、4団体の一般吹奏楽団が宿泊し練習するという、巨大観光ホテルにしか成せない素晴らしい展開になったのでした。さらにバス会社もやっているので送迎もバッチリです。完璧すぎる。
で、後になって思い出したのですが、ととろ先輩、そういや学生時代は合宿係だったよ・・・そんな伏線だったのかと、今さらながら驚きまくりです。
※おまけ:で、そこは何処なんよ、という方のために。ココです。