Twelve-Senseという船


先日も告知させていただいたTwelve-Senseのコンサート(at 新大久保スペースDo)にお伺いしてきました。今回はデザインの依頼から公演日まで期間が短かったのですが、窓口のバストロンボーン奏者の星野舞子さんが実にスムーズに対応していただけたので、スッと進めることが出来、デザインも皆さんに喜んでいただけたようで有り難い限りです。
コンサートの内容も実に素晴らしく、メンバーの一人でもあり音楽監修を務める村田陽一さんがMCしていた通り「とかく企画モノとしてヤッツケにされがちのトロンボーンのラージアンサンブルを真面目に取り組む団体」として「表現の可能性を高度に推し進めていきたい」という意志を感じることが出来ました。これだけの人数がソロからトゥッティまで高度にこなせるのは勿論、四重奏×3という基本ユニットを核としながらも、二重奏×6、三重奏×4、六重奏×2と曲中でも自在に変化するシステムにも圧巻です。これは既存の楽曲を高いレベルで聴かせる音楽性以外にもオリジナルのナンバーやアレンジを作り出せる作家性を村田さんは勿論のこと、他のメンバーも持ち合わせているのだから素晴らしいのです。
まさに、村田陽一さんという名キャプテンと共に実力派の若手クルー*1が船出するのを見たようでした。《12の感性》という名のオーロラ色の船。これからが本当に楽しみです。
ボクに出来ることは風を受ける帆布に描かれる紋章のデザインくらいですが、これからも皆さんにお力添え出来ればと思います。
終演後は打ち上げにも参加させていただきました。打ち上げに参加されたメンバー以外の方もことごとくトロンボーン吹きでしたので、濃縮度がさらにアップされました。今晩、まさに新大久保はトロンボーンの街(ポザウネシュタット!)でした。

*1:奥村尚美/越智大輔/小篠亮介/田中裕香/玉木優/東條あづさ/鳥塚心輔/橋本勇太/藤井良太/星野舞子/山口隼士の各氏