デザインについて

デザインとは「意匠」「設計」と訳される。wikipediaによると広義の意味は〈それだけに限らず、人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで適えるための「計画」も意味する。〉とある。ラテン語の「designare(計画を記号に表す)」が語源で〈つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。〉と。
これは大体において正しいと思う。
さらにデザインの極意とは情報の整理整頓と適材適所への配置だと思っている。ある目的に向かって、しかるべき情報を精査・分類・取捨選択し、しかるべき位置に配置すればその作業の8割が終わる。けっして情報をデコラティヴに盛ってみたり、寂しい部分に埋め草をすることではない。
これは、ライヴ・フライヤのデザインであろうが雑誌のアートディレクションであろうが、カップラーメンのパッケージであろうが、ハイブリッドカーであろうが、高層ビルであろうが、ウェディングドレスであろうが、カフェミュージックであろうが同じである。
ある目的を実現するためのストレスのないシステムを構築することがデザインだとすると、デザイナーの仕事というのは紙やディスプレーの上でごにょごにょやることだけではない。
場合によっては目的に向かって、人と人を繋ぐ道筋を組み立てることもデザイナーの仕事であろう。
ボクは狭義な意味ではグラフィックデザイナーと名乗ってはいるが、広義な意味でのデザイナーでもありたいと思うようになってきている。