iPad婚


壁が「ズン」とイってますが

大友克洋GENGA展に行って参りました。
今日は入籍記念日につき、お仕事はお休みをいただきました。
記念日にデートに行く場所がそれかよ、とお思いでしょうが
ウチはオタクの権化が仕事しているような夫婦なので超盛り上がっています。

つまり「ズン」てのはこのことでして

この壁の隣にあるラクガキスペースには
名だたる漫画家さんたちによる「ズン」が見られます(笑)

大友御大を始め、もう憧れの方々ばかりのラクガキで
この壁自体が作品として成り立っています。
誰でも描いてOKだそうですが、度胸要ります。
気後れしちゃう小心者です。

話題の金田のバイクもありました。
ええと、今回のGENGA展のメインはこちらではなく(これは撮影OKスペースです)、AKIRAの全ての漫画原稿や、発表作・未発表作留まらず、多くの原画が展示されています。また大友さんが宮城県出身のこともあり、震災復興の一環としての性格も備え、チケットに含まれるチャリティ分を(会場パンフレット等で紹介されている)自分が出資したいプロジェクトに投資出来る仕組みなど、試みとしても面白い作りになっています。
大友さんのお仕事について語ると長くなって収集がつかないのですが、猛烈に画が上手く深みがあることの裏付けとして、漫画や文化について幼き頃から相当に勉強されている事、それも描くこと(興味を持ったモノはタッチも真似して貪欲に取り込むこと)で勉強されているということがこの展覧会で一層判りました。これはアートディレクター・絵本作家としても活躍した堀内誠一さんの原画展に伺った時も感じたことでした。思わず襟を正してしまいます。

その後、ちぃとは記念日らしいこともせねばと銀座に向かい、資生堂パーラーでオサレなランチなどしたのですが、

帰り道にフラッと寄ったSoftbankのショップでついつい新しいiPadとWi-Fiを買ってしまいました。iPad2と並べて写真とっても*1違いが全く判りませんね。んにゃ、そりゃもう全く違います。新しいiPadのディスプレイ解像度は264 ppi(今までのiPadは132 ppi)、カラー原稿の印刷適正解像度の下限が300ppiですから、いよいよリアル出版とデジタル出版の相互通行が可能になるぜってピピピと来ましたネ。小さい文字や音符の表示もクリアですし、写真なんてもう印刷と殆ど遜色ありません。こうなるとエディトリアルデザインのアイデアを存分に盛り込める訳です。
せっかくの記念日ですが仕事オタク夫婦はついついそんなことばかり考えてしまいます。
入籍14年目、付き合い始めて20年目(入籍記念日は始めて会った日でもアリマスてへぺろ(・ω<))はiPad婚となりました。

*1:左はiPad2、右が新しい方