飛躍の時


安東京平さんのリサイタル「飛躍の時」に伺ってきました。彼との本格的(ってほどでもないけど)なお付き合いはパイパーズ誌で彼の記事をデザインした時に描いたキャラクターを本人が気に入ってくれてブログなどで使ってもらったのがキッカケなのですが、リサイタルを聴いたのはこれが2度目です。
本当に情熱的で熱心な勉強家だなぁという印象は学生の頃から変りませんし、実力派の留学完全帰国後初の公演とはいえ、超若手のユーフォニアム演奏家が個人のリサイタルで中規模の音楽ホールをほぼ満員に出来るのは、すでに彼が演奏家として愛されているからだと思います。こういう力を持った若手奏者が現れたのは嬉しいことです。
演奏技術も表現力も昨年のリサイタルから磨きがかかっており、プログラミングも濃い内容にも関わらず楽しく聴ける様に工夫されています。お世話になった師匠や憧れの奏者や作家への尊敬の眼差し、仲間への友情、自分のこれから・・・いろんな想いを込めたアフロ・ユーフォマンのステージはグッとくるものがありました。
会場ではやはりこの春にドイツ留学から帰国された黒金寛行さんにも偶然会えたりして、嬉しかったです。
彼らの推進力がやがて日本の音楽を引っ張るのです。楽しみです。