評価されるはず

bebe@元アニメーター
アニメ業界内では間違いなく、絵が上手ければ上手いほど評価される。なのでその環境に長くいると、「絵が上手い」=「評価されるはず」という考えに染まる。しかしお金を出す側である客は違う。客はその作品を「好きかどうか」で評価する。それを忘れて苦しんでいるアニメーターがいる。

これ、我々デザイン業界は勿論のこと、クラシックの演奏家業界でも同じ様に映ります。音色も良くテクニックもあり初見力も高く、さらに賞歴まであったりすると、自然とファンが増え、仕事も向こうからワンサカやってくると勘違いしちゃう方や音大生さんの実に多いこと。
さらにいうと、ファンの最終的な評価に繋がるのは、テクニックも必須ですが、仕事仲間やファンとのコミュニケーション力と情報収集力の高さ、オリジナルコンテンツ(引き出し)をどれだけ多く持てるか・・・これが大事。
運動性能的な意味でのハイテクニックはスポーツアスリートと同じで年齢的な限界は必ずある。表現者として長くやって行くためにはコミュニケーション力・コンテンツ力・新しいモノや価値観への好奇心を早いうちから磨いておかないと40歳超えたあたりから辛くなる。
(俺は技術力ないからと諦めて、権謀術数ばっかり磨くのは以ての外ですけどね)