またまた試論 ─ ボランティアについて

永続的なボランティアというのは本当に難しい。半日だけの市民マラソンの誘導や単発の震災復興のお手伝いであれば、ボランティアサイドのモラルを守れば、それほど深く考えなくても良いかもしれないが、これが一年二年という長丁場である程度の事業を回す、となると、場合によっては仕事やプライベートも制約が大きくなる。

しかも、どんなに「社会的に意義があるからボランティアで」と唱えたところで、資金繰りやバックグラウンドの整備も儘ならぬ状態で、無理に実現を通そうとすると、却って社会的に迷惑をかけるだけということもある。

コミットすることで社会・文化・経済に対して自分は何ができるか、これを具体的に描けないのであれば、永続的なボランティア活動というのは難しいのではないだろうか。