unofficial髭ナルシズム

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とあるYouTube収録で顔出し出演する企画があり、役作りのためにシャレで伸ばした髭をそのまま伸ばし続けてみている。

元々ボクは幼少より自分の超地味な顔にかなりコンプレックスを持っている上に、ワイルドでダンディな髭キャラとは程遠い性格のため、髭をポジティヴに生やそうとは生まれてこの方考えてきたことはなかった。だから伸びてる時は大概は外に出る予定のない間の無精髭だ。今回も最初は実質2ヶ月まともに外出していない無精髭で、ソロソロ剃ろうかなと思ってたところに出演のオファーが来たので、試しに伸ばす方向にしたのだった。

ところが、実際ポジティヴな髭生活を始めてみると、思ったより髭ナシ生活より気を遣うことが分かった。

まず、ヒゲっても口髭と唇下の髭と頬髭は要らない(と判断した)ので定期的に該当箇所を剃る必要がある。これが結構難しい。アワアワの中で残しておきたいゾーンと残したくないゾーンを見極めながら剃るのだが、剃り落としちゃったらオシマイなのでかなりキンチョーする。

あと、中途半端に混じる白髭も邪魔なので見つけたら抜く。髭が豊かにビシッと生える体質なら良いのだが、体質上毛髪が細い上に割と生え方がまばらなこともあり、やりすぎると貧相になってしまうのだ。

そんなこんなでプチ努力を重ね、ここんところソレなりにソレっぽくなり始めたので、顔コンなボクも近頃は顔(というか髭)を見るのが少し楽しい。

そして、こんな半端な髭ビギナーでさえ大変なのに、世の髭愛好家は非常な苦労と努力を重ねてあのコンディションを保っているのかと今更ながら知る。今では後醍醐天皇や大久保利通など歴史上の人物の肖像を拝顔するときも、彼らの政治的な功績よりもプロ髭師としての手腕に尊敬の意を表さずにはいられないのである。