前に進むしかないのなら

ここ数ヶ月で「変わり行く時代に自分は何ができるか」と考えた人と「早く元の生活を返してほしい」と考えた人の差が如実に現れ始めている。前者は試行錯誤しながらも新しいスキルを手に入れ、後者は相変わらず他人への責任の追及ばかりしている。この差は後々デカくなる。
実はこの数ヶ月というのは、時計の針を止めてしまったのではなく、物凄いスピードで進めてしまったのではないかと思うことがある。事が起こる前であれば数年かけての変化だったところを、数ヶ月で変えてしまった。
大事なのはこの後で、針と共に進んだ前者が、針が止まっていると勘違いして取り残されてしまった後者を蹴落とすことではなく、どう共に歩んでいくか、なのだと思う。
昔は僕も『泳げない奴は溺れればいい』と考える方だったんだけど、今は「泳げない人も進んで泳ごうとしない人も泳ぐ人の足を引っ張る人も何とか掬わないと、泳げる人は先に進めない」と思うようになりつつある。
実際世の中は泳げるヤツだけで回ってる訳ではないし、今泳げるヤツがこれからもずっと泳ぎ続けられる保障はどこにもないからだ。
そして残念ながら「もう元の生活は返ってこない」。時間はいつだって不可逆なのだ。だから、前に進むしかないのなら、出来るだけたくさんの人と笑って歩いていきたい。