優しさトリミング

仕事柄よくアーティスト写真を切り抜くのですが、テクニックとして元の背景色がはみ出ないように少し内側に切り抜きます。その際被写体の雰囲気が変わらない程度にもうホンノリ内側に切り抜くことがあります。この処理を私は冗談で「優しさトリミング」と呼んでいるのですが、実情は少し違います。

 

人は往々にして動いている状態を「その人」として認識しているので、静止した人物を撮影した場合、どんな方でも身体が重力に引っ張られて少し弛んだりして実際の印象と違って見えることが往々にして発生します。そこを見た目の印象に少し戻してあげる、私の「優しさトリミング」はそういう作業です。

 

アーティスト写真は第一印象がとても大事なので、実際にパフォーマンスされている時の印象と変わらない雰囲気に持っていくことが大事かなと思っています。