作戦会議

仕事を夕方で切り上げて羽根倉橋吹奏楽団の練習へ行った。内容は次回の演奏会に向けての練習。本番は8月の終わりだけど、月2回の練習だからね。ぼーっとしてるとすぐ夏になっちゃう。3曲ほどつめて練習しましたよ。
そんで練習後、Buchiさんとearlyさんと3人で飯喰いながら演奏会の企画を練った訳です。

ここからは面倒な人は飛ばしましょう〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回の企画テーマは難しくいうと「ブラスバンドのフォークロア〜ローカリズムに吸収されるグローバリズム・モデルとしての吹奏楽」。うーん大学の卒論みたいだな。

普通日本で吹奏楽っていうと、学校の部活とか市民バンドでやってる「めざせ普門館!」的っちゅーかトコロさんの番組で紹介しているものを想像される方も多いと思いますが、それは第二次大戦前後から日本で進められてきた「教育吹奏楽」といっても良いジャンルのものであり、世界のミュージック・シーンそのものからいうと全く傍系の特殊な世界です。
しかしながら管楽器を中心に編成された「軍楽隊としてのブラスバンド」は、かつて19世紀に植民地支配の手段としてヨーロッパ列強から世界中にばらまかれましたが、やがて各地域の音楽を取り込み、あるいは取り込まれながら確実にそこに生活する人々の血肉となり、音楽文化のメインストリームを突き動かし続けました。軍楽隊とアメリカ南部の黒人文化との出会いがなければ、まずジャズは生まれかったのです。っていうことはジャズの子供達である20〜21世紀に産声を上げた全ての音楽しかりです。
そして地域的にはアメリカのジャズ・バンドだけでなく、ファンファーレ・チョカーリアなどのバルカン・ブラスバンドしかり、メキシカン・バンダしかり、ペレス・プラード楽団なんかのマンボ・バンドしかり。「ブラス!」で有名になった、炭坑労働者などのブリティッシュ・ブラスバンドだってこの枠組みでとらえた方が自然です。果ては日本のチンドンしかり。ちなみにボクは世界で一番有名な日本のブラバンは「東京スカパラダイスオーケストラ」だと思っています。彼らの音楽には日本人ならでは湿度があるよね。セクシーさも日本独特な感覚だし。そこが世界にでるとウけるんです。
ローカルなブラスバンドこそが20〜21世紀の世界のミュージック・シーンの原動力の大きな要素のひとつであるというパラドックスを、クラシックというカテゴライズされた世界のみで「吹奏楽」をとらえている人々はどう受け止めているのでしょうか。あるいは別物だというのか。そして、そもそも日本の「教育吹奏楽」はどう評価すべきか! ローカルにしては民俗的な密着度が低いし、クラシカルのプロフェッショナルを生み出す土壌としてはかなりひ弱だ。生涯学習だと言い張るのだとすると、イミテーション度が強く、文化的にかなり貧弱だということだ!!

ムムム、ヒートアップしてしまいました。ついでにあんまり関係ないことまで論じてしまった。大体俺は誰に怒っているのだ? 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで

ぶっちゃけ言うと今回の企画は「世界のブラバン」です。世界中で演奏されている色んな「ブラバン」音楽をハネクラ流に料理してお客さんに楽しんでもらおうおという訳です。その具体的な内容は・・・?
ふふふ。これは聴いてのお楽しみ。
『羽根倉橋吹奏楽団 音楽会2006』
2006年8月27日(日)/さいたま市民会館うらわ
です。よろしくね。

文章長くなったけど、CDも紹介します。日本の吹奏楽150年の歴史が解るすごい企画。NAPPこと中橋愛生くんも構成に参加してます。

黒船以来~吹奏楽150年の歩み~

黒船以来~吹奏楽150年の歩み~

  • アーティスト: 吹奏楽,上原敏,奥田良三,島津英夫,東海林太郎,関種子,帝国海軍軍楽隊,日置静,陸上自衛隊中央音楽隊,コロムビア吹奏楽団
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/07/02
  • メディア: CD
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