「○○小の児童の父親なんですけど、さいたまファンファーレクラブの演奏会って今年はもう終わっちゃいましたか？」
「ええ。今月の７日だったんですよ。」
「あーっ、そうでしたかぁ。いゃあ、毎年楽しみにしてたものでね、残念だなぁ。今年は家の子が学校からチラシもって帰らなかったもんだからウッカリしてまして。次は一年後なんですよね。」
「単独公演はそうですが、来年の年明けに同じ場所で１ステージ演奏しますので、お時間ありましたらそちらの方にいらして下さい。今回の演奏会での曲もやりますんで。」
「そうですか。是非お伺いいたします。」
「告知が上手く回らなかったようで、何だか申し訳ありません。」
「いえいえ、こちらこそいきなりこんなお電話をしてすみませんでした。」
これは夕刻かかってきた電話でのやりとり。
ボクの携帯電話はSFCの演奏会の問い合わせ先にもなっていますので、演奏会前にお客様からの電話はよくかかってきますが、演奏会後というのは珍しいんです。
それにしても、ボクたちの演奏会を楽しみにしている人がいるというのは何とも有り難いことです。お世辞だとしても直接面識のない方から「今年は聴きにいけなくて残念」という言葉をいただけるのは、跳び上がる程ウレシイ〜。
そういえば今年は「せっかく案内をいただいたのですが、事情がありまして今年はお伺いできないので来年も案内をいただけますか。」とわざわざお電話いただいた方もいらっしゃいます。
「車椅子なんですけど」「未就学児がいるんですが」・・・様々な立場の方々に無料で（少なくとも安価で）、時に気軽な、時に本格的な演奏を愉しんでいただきたい・・・これってボクたちアマチュア・ミュージシャンの使命だと思うんです。
まして、SFCには有り難い事に、ボクたちの演奏を楽しみに待ってくれている人々がいるんですから、ボクたちもみんなの心に届くような音楽で応えていかなければいけません。
