悔いを残そうよ。

ボクは年齢的には立派にオッチャンなので、たまには御小言をプリリと垂れてみようかしらと。
昨日の学生の演奏会の打ち上げ会場でね、壇上に上がって喋ってた子たちが口々に「悔いのない演奏(会)」「自分(たち)にとって満足のいくステージ」みたいなことを言ってたのね。
いや、これから話すのは学生に対してというより、アマチュアで音楽活動をしている人への御小言だからね。
努力ってし尽くすことってないよね。すればする程「まだやれてないことはある」って強く思えるようになる。だからボクは「自分にとって満足のいく演奏」なんてしちゃいけないと思うんだ。アマチュアにとっての「自分にとって満足のいく」なんて、もうすぐ40のオッチャンのボクを含めて、ただが知れてると思うんだよ。
ましてや「悔いのないステージ」なんか20代そこそこの子が踏んじゃうとね、その先の目標がなくなってフヌケちゃいます。ボク、そういう人沢山見てきた。ノビシロをすんごい手前にしてて勿体ないなぁと。ボクよりズーッと才能あるのにね。だからといって、のだめチャンにとっての千秋くんみたいな、才能を引っ張り上げてくれる人の出現を待ってたってしようがないわけ。待ち人来ずデスよ。
だからね、悔いが残るくらい〜よーく考えて〜よーく練習して〜ナンボだと思います。ステージに立ったからには練習し尽くしてもまだ先にある「悔いの残る演奏」をしないと。
目指す理想は《人に「よかったよ!」と喜ばれ(「褒められ」ではないよ。)、自分で「新たな」悔いが発見できる演奏やステージ》。常に次の自分にリレーのバトンを渡すこと。
因みにね。「もっと時間があれば出来たのに」は「悔いではない」です。時間は誰にだってあるし、誰にだってない。それは現時点でのあなたの実力でしかないデス。