試論

自分が最初に思い描いていたイメージと、実際にやってみた結果というのは、大概ズレる。見立てが甘いということもあるかもしれないが、逆に用意周到に準備していても何かしらズレる。いつだって不確定要因がどこかに入り込む。完璧だと思う結果でも本当にイメージと完全一致することはない。
だからといって満足行くようにやり直せるかというと、それは一期一会なのだ。チャンスというもは1度しかない。2度目は別のチャンスである。その場合も必ず何か別の要素が入り込んでズレる。しかしだからと言って、それがダメなわけでもないのだ。

何故ならば、そのズレに揺れ動く様がその人の個性だからである。

理想と結果は別物ではなく一蓮托生である。その理想と結果の狭間は、そこにしか存在し得ない唯一無二の模様である。

だから結果が理想と違うかもしれないと恐れて尻込みする必要はない。そこに浮かんだ模様を見て、次を考えればよい。

その考える様にその人の魅力がある。

そう思う。